こんにちは!まとりょです。
この度仕事で「防炎加工専門技術者講習」なるものを東京会場にて受講してきました。
1か月ほど前に教材一式が送付されてきて、パラっと見ると何だか文系には見慣れない薬の名前やらがたくさん…。

「もしかして、難しい試験だから事前予習をしろってこと…!?」
「どんな試験なんだろう。当日何するの?」
など不安が広がるものの、ネットで検索しても何の情報もなかったので、今回まとめておくことにしました。
結論から言うと、きちんと2日間講習を受ければ大丈夫です。(合格率は9割超えるとスタッフさんが言ってました)
試験管に薬剤を入れたり顕微鏡を扱う実技もありますが、この手の道具を触ったのは約15年振り?なバリバリ文系人間でもできたので絶対大丈夫です(笑)
ぶっちゃけ、試験ってどんな内容?
試験は筆記と実技の2種類、両方とも6割取れていれば合格です。どちらも途中退出可能。
■筆記(持込不可)
〇×の正誤問題と、簡単な計算問題が1題出題されます。
2日間講義を聞いていれば、ポイントを講師が教えてくれるので大丈夫です。
計算も四則計算ができればOKです。
筆記で6割のボーダーで、落ちる人はまずいないと思います。(スタッフの方もそう言っていた)
■実技(持込可)
布の素材を薬剤や顕微鏡を用いて判別する試験です。
試験管に布を入れ、まず薬剤で溶けるか溶けないか、溶けないものは顕微鏡で繊維の特徴を見て回答していきます。
講習は事前に送付される白い布見本で行いますが、試験は実際に色や柄が付いている生地で行います。
全5問で6割がボーダーなので、3問正解できれば◎ですね。
判別しづらい繊維もありますが、3問は確実に回答できます。(消去法で何とかなります)
そして、こちらは資料持込可なので安心して臨んでください!

以下に詳しく書いていくので、お時間ありましたらお付き合いください~!
東京会場
講習はおおむね東京・神田の貸会議室で行われるようです。
9時から開場していました。
駅から徒歩5分くらい、西口を出て商店街を大きな道の信号までとにかくまっすぐ進み、横断歩道を渡って右に曲がればすぐのビルでした。
まずは7Fで受付をします。申込順に受講番号が振られるようです。
あと、無料Wi-Fiが飛んでますので、入口付近の壁のパスワードをチェックしましょう。

席が前方だったので、私がWi-Fiの存在に気付いたのは1日目終了の帰りでした…
ランチは?
昼食時間は1日目12:20-13:00(40分)、2日目11:30-12:20(50分)です。
神田駅前ということもあり、ほぼ皆さん会場の外で外食されていました。
食べ物持込可なので、自席で食事もOKです。フロアには自動販売機が1台あります。
講習内容
座学講習
教材とともに送付されてくるスケジュール通りに進みます。
当日机に用意されている資料(前に映し出されるパワポの印刷)を中心に講義が進み、事前送付されてきた教材はサブのような形でした。

全ての講習で共通して、試験で大事な部分は強調して伝えてくださるので安心してください!
1日目の最後の講習前に、受験番号の奇数と偶数で2班に分かれます。
奇数は8Fで実技講習、偶数は引き続き座学の講習です。
私は奇数だったので、8Fの実技会場へ移動しました。
実技講習(繊維鑑別法)
貸会議室で火は扱えないため、炎色反応や燃焼反応は動画で見ます。
動画を見た後、半々に分かれて繊維を顕微鏡で観察するグループと、薬剤を扱うグループで進んでいきます。
◆顕微鏡
まず覗くのに使う試料作りを行います。
事前送付された白い布から1本糸を取り、撚りを反対側にねじってピンセットで繊維を取り出します。
それをプレパラートに乗せ水を垂らし固定、カバーガラスを乗せるという作業を布の種類分(8種類)、時間の許す限り作っていきます。(私は4つしか作れませんでした!)
作った試料を顕微鏡で覗いて、繊維の特徴を観察します。
しかし、顕微鏡は4台しかなく、講義中は2人に1台、試験中は4人に1台な感じで自分の番が回ってくるか少し不安でした。
そして顕微鏡もピントが合いにくいものや覗いても暗いものなど個体差があり、案の定全然ピントが合わず…でもスタッフの方が手助けしてくれるので安心でした。(試験中もピント合わせなどは手伝ってくれました)
時間が限られているので、隣の方と「今、綿見てるんですけど見ます?」なんて声を掛け合って用意できなかった試料の補填をしたりしました!
◆薬剤
塩酸など危険な薬剤を使っていくので、机上に用意されているシュノーケルで使うような本格的なゴーグルとビニール手袋を付けます。

ちなみにこのゴーグルは持ち帰らされますし試験後もらえます。
荷物的な観点で言えば先に講習を受けるのはツイてないなって思いましたw
まずは講師の方の実演を見て注意点などを理解します。
机に用意されている薬剤を使い同じことをしていき、布にどんな反応があるのか紙に書いていきます。(これがカンペになる)
こんな感じで1日目が終了です。みっちり17時まで講義でした。
2日目は班が逆になり講習を受け、早めの昼食休憩の後試験となります。
全員で筆記試験を受けた後、また2班に分かれ防炎に関するビデオ鑑賞or実技試験でした。
2日目は16時前には終了することがほとんどのようです。
持って行った方がいいものはある?
ふせん、上着、レターパックをお勧めします。
◆ふせん
当日配布されるパワポの資料が主ですが、テキストも参照するのでテキストにふせんを貼ればすぐ復習できます。
◆上着
冷房が寒いときもあったので、心配なら上着があるといいかもしれません。
◆レターパック
これは2日目終了後、帰宅するのにテキストが重くてしんどかったので、レターパックを持参し終了後テキストをレターパックに入れ投函してしまえば身軽になるなぁと思ったので…。
ポストに入らなくても、16時前解散なら十分最寄の郵便局には間に合います!
試験結果の発表は?
試験結果は約1ヶ月後に職場へ郵送されてくるそうです。

まだ届いていないのでちょっとドキドキです
追記:講習を受けた月末に職場に届き、無事合格できてました!
まとめ
ここまでお付き合いいただきありがとうございました!笑
男女比は9:1くらいの講習でした。試験を受けた後は、

同じ製品でも防炎があるなら防炎に越したことはないなぁ
といった気持ちに包まれました!
安い絨毯を買って、スプレー防炎剤をするのもアリだな、と思うこの頃です。
(洗うと防炎性能なくなってしまいますが、絶対洗わないし)
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