こんにちは!まとりょです。

冬になると、ガス代が高い!
気温の低下や暖房など、自然相手で致し方ない部分もありますが、
なるべく節約したいところですよね。
今日は、ガス屋のまとりょが、冬場のガス代の節約方法 ~お風呂編~ をお届けします。
そもそもなぜ冬のガス代は高いのか
気温の低下で、水の常温が低いため
例えば、給湯器で42℃のお湯を作ろうとした時、
・夏の気温でできた30度前後のぬるま湯
・冬の気温でできた10度以下の冷水
のどちらが早く42℃になり、安いでしょうか?
当然ですが、夏場の方が早いし安いです。
30℃から42℃(+12℃)にするのと(約50円)、10℃以下から42℃(+32℃)にするのでは(約134円)、ガスの使用量が2.5倍以上違ってきます。
※計算方法 湯量(リットル)×上昇させる温度(℃)÷(ガスの燃焼量(キロカロリー)×給湯器の熱効率(%))×ガス単価 湯量:200リットル ガス:10,750kcal 熱効率:80% ガス単価:180円 で試算
そして、ガスをたくさん使用する分、給湯器にも負荷が掛かります。
給湯器の故障は圧倒的に冬場が多いので、10年以上、特に15年以上経過している機械は
注意した方がいいです。

異音がしたり、水になる回数が増えたりしたら要注意!
15年以上の機械は、修理より交換になることが多いよ。
故障前の交換がベストだけど、壊れたらどこに連絡すればいいか、確認しておこう!
そもそもお湯の使用が増える
顔を洗うのも、お皿を洗うのも、水では億劫ですよね。
物理的にお湯を使用する機会が増えるという点も挙げられます。
これに加え、ガスファンヒーターなどがあれば、さらにガスを使ってしまいます。

お湯にするにもガスを多く利用するし、
冬のガス代の上昇はなかなか避けられないね…
そんな中で、少しでも節約するにはどうしたらいいか?
ガス屋の視点で伝授したいと思います。

今回はお風呂編!
キッチン編も予定しています。
お風呂のガス代を節約する方法
今日からできる!初級編
① 沸かしたら間を空けずに入浴し、追い焚きを控える
冬場はすぐ湯温が下がってしまいますよね…。
温度が下がったら追い焚きする方も多いかと思います。
しかし、追い焚きって一回いくら掛かるかご存知でしょうか?

今の温度と上昇させたい温度の差が大きいほどお金が掛かるよ
追い焚きに掛かるガス代を計算してみよう
追い焚きに掛かるガス代は、
湯量(リットル)×上昇させる温度(℃)÷(ガスの燃焼量(キロカロリー)×給湯器の熱効率(%))×ガス単価
で求められます。
ここでは、
湯量:200リットル
温度:38℃→42℃にする(上昇温度4℃)
ガス:10,750kcal
熱効率:80%
ガス単価:180円
で試算したところ、約17円/回 となりました。
ちょっとぬるいな~という程度からの追い焚きを控えると、
17円×31日=527円/月 の節約
となります。
沸かしたら間を空けずに続けて入浴することで、500円強の節約になりますね。
お風呂は 沸かし直し or 入れ直し どちらがオトク?

お風呂のお湯の交換は、もったいないし2日に1回くらい!
そんな方も少なくないですね。
しかし、沸かし直しと入れ直し、どちらがオトクなんでしょうか?
【沸かし直し】 次の日に湯温が20度になったとして、残り湯を42度まで上昇させると・・・
湯量(200L)×上昇させる温度(42-20℃)÷(ガスの燃焼量(10,750kcal)×給湯器の熱効率(80%))×ガス単価(180円)
約92円となります。
【入れ直し】 水温10度から42度まで上昇させるガス代+水道代
■ガス代
湯量(200L)×上昇させる温度(42-10℃)÷(ガスの燃焼量(10,750kcal)×給湯器の熱効率(80%))×ガス単価(180円)
約134円
■水道代
2ヶ月で50㎥使用すると仮定して、こちらを参考に(172円÷1000)×200L=34.4円
合計 168.4円 という計算となります。

沸かし直しの方が安いですが、
・時間は3倍以上掛かる
・風呂水の雑菌問題
を比較してから選択しましょう。
② 蓋をこまめに閉める
身体を洗っている時、蓋はどうしていますか?

身体や頭を洗う時に、浴槽のお湯を使うから蓋は閉めてないよ!
という方も多いと思います。
しかし、お湯を汲むのに、蓋を全て開けている必要ってありますか?
汲むのに必要なスペースさえ開いていれば十分ではないでしょうか?
なるべく冷めないように、必要なスペースを残して蓋を閉めておくことで、
湯温の低下を緩やかにすることができます。

私は浴槽に浸かる時も、半分蓋は閉めたまま浸かっています(笑)
冷たい空気に触れることがなく、意外と快適です。
お風呂の蓋はどんな形がベストか
お風呂の蓋って、巻くタイプ、折りたたむタイプ、2つに分かれているタイプ…いろいろありますよね。
上に書いたように、少しだけ開けて使用するならジャバラに折りたためるタイプをオススメします。
東プレ 折りたたみ式風呂ふた 抗菌 75×139cm メタリックグレー L14
巻くタイプだとフレキシブルなのですが、固定できず完全に蓋が閉まってしまったり、洗う際に溝が多くて大変なのであまりオススメできません。
その点ジャバラに折りたたむタイプは、以上のデメリットも解決できるので、もってこいなのです。
また、最近のユニットバスは、浴槽に緩やかなカーブがあったりして、専用の蓋が付いてくることが多いみたいです。
この場合は、専用の蓋以外を使用すると、隙間が開いてしまうので返って熱が逃げ、冷めてしまいますので注意が必要です。

横から見てカーブしてなければジャバラタイプを使おう!
③ 自動湯張りをやめ、たし湯でお湯張りをする
「ふろ自動」ボタンでお風呂を沸かしている方がほとんどかと思いますが、
実は、自動湯張りでお湯を溜めると、設定温度に調節するため、最後に追い炊きしていたりします。

手が離せない時は便利だけどね~
もし、たし湯機能があれば、そちらを使いましょう。
たし湯機能は、設定された湯温・湯量を出すだけなので、無駄なガスは使いませんし、
溜めすぎることも避けられるので、余裕がある方にはオススメです。
たし湯機能がない場合は、蛇口があれば蛇口から給湯して適量で止めましょう。
タカギ(takagi) バスピッターL B023LG お風呂 水の入れ過ぎを防ぐ
④ 湯温・湯量を控えめにする
これは言わずもがなですが、湯温や湯量を1℃・1目盛りなど無理せず控えることで、
チリも積もれば節約効果が出てきます。
この方法で、平均6,000~8,000円/年 の節約が可能です。(ノーリツ調べ)
歳末セールで買い換える?中級編
⑤ ストップスイッチ付きのシャワーヘッドに換えよう
ついつい出しっぱなしにしてしまうシャワー。
手元でパッと止められるスイッチ付きならば、意識して節約できます。
⑥ 給湯器をエコ機種に交換する
最近の給湯器は「エコジョーズ」というシステムが組み込まれています。
こちらの機種だと、従来機種より20,000円/年のガス代節約が可能です。(ノーリツ調べ)
2000年くらいから発売されている給湯器で、今は取り替えればほぼエコジョーズの機械になると思います。(特別な集合住宅等は設置が難しい場合もあります)

エコジョーズの普及で、ガス屋のガス販売量も2~3割減ってるの…泣
給湯器を換えるなら、エコモード付きのリモコンにしよう
給湯器を交換するとき、エコモード付きのリモコンにすることで、
初級編④の「湯温・湯量を控えめにする」を、自動でやってくれちゃうんです。
(くわしくはこちら)
思い切って増税前にリフォーム!上級編
⑦ 浴室をリフォームする
現在のユニットバスは、壁・浴槽・床などの高効率断熱がかなり進んでいるので、
リフォームをすることでガス・水道代の節約が期待できます。
浴室のリフォームに補助金も
各自治体独自に行う補助金制度
各自治体が独自で行う補助金制度がある場合も。
(こちらから検索できます)
長期優良住宅リフォーム推進事業(H30年度版)
長期優良住宅リフォーム推進事業といった国土交通省が推進する補助金制度もあり、
浴室のリフォームが補助金の対象となっています。
メーカーにより、補助金対象のシリーズが決まっていたりもしますが(TOTOなど)
通常は浴室のリフォームを行えば対象となるようです。

H30年の申請は12/21まで。
もうすぐ終わってしまいますが、おそらく2019年も実施すると思うので、今から見積りを取寄せてみたり、増税前に照準を合わせて行動すれば吉!
歳末・年始のセールや、増税前にリフォームを行うのもひとつの選択です。
リフォーム会社の探し方
リフォーム会社の見積比較はこちらのリフォームガイドが有名です。
当社にリフォーム相談に来るお客さまもこちらのリフォームガイドで取り寄せた見積もりをよく持ってきます。
(お値打ちすぎて当社では太刀打ちできない場合が多いです…泣)

同じ商品でも、安く施工してくれる安全なリフォーム業者を選びたい!
そんな方がリフォーム業者を比較する際によく利用するサイトのようです。
真剣にリフォームを考えるなら、まずは見積もりでいくら掛かるかチェックしてみましょう!
まとめ
ガス屋視点の今日から出来る節約法、お風呂編でした。
まずは初級編で、お風呂の蓋をこまめに閉めるところから始めてもらえたらと思います。
長く住むなら、リフォームが断然オススメです。
暖冬とはいえ長い冬、少しでもオトクに快適に過ごしましょう!
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